東京の記憶を、世界の朝へ。マーカスとクロエが贈る、都会的で洗練されたシティポップ・メディア。

新連載:音で繋ぐ二つの都市。Podcast『Tokyo to NYC』始動

Hello, Music Lovers.
ついに、僕たちが温めてきた新しいプロジェクトが動き出したよ。
Spotifyでのポッドキャスト番組、『Tokyo to NYC: The City Pop Connection』の配信がスタートしたんだ。
これまでテキストで届けてきた「都市の物語」を、これからは僕とクロエの声と、そして何よりも大切な「音」を交えてシェアしていこうと思う。

Episode #1:竹内まりや「プラスティック・ラブ」が照らす、都市の孤独と虚構

記念すべき第1回目のテーマは、1984年、竹内まりやの名曲。……『Plastic Love』です。
僕(Marc)がイースト・ヴィレッジの古いレコードショップで初めてこの曲を聴いた時、日本語は一言も分からなかった。けれど、その完璧なまでに計算されたグルーヴと虚無的なメロディラインに、言葉を超えた鳥肌が立ったのを覚えています。一方で、デジタルネイティブ世代のCloにとっては、この曲との出会いはYouTubeのアルゴリズムが教えてくれた「魔法」のようなものだったそうです。

「孤独なゲーム」とSNSの交差点

番組でCloが鋭い指摘をしてくれました。歌詞にある「突然のさよならに 慣れてるのよ」という一節。この「都会特有の孤独なゲーム」は、SNSで繋がっているようでいて、実は誰とも深く繋がっていない現代のニューヨークに痛いくらいリンクしているんじゃないか、と。
例えば、Instagramで「いいね」をもらうためにフィルターをかけ、TikTokで「完璧な自分」を演じる今の僕たちの姿。それはまさに、歌詞にある「誰かに触れたくて 優しさ求めてる」けど「本当は怖いくせに」という感情そのものです。 「踊りつづけるの」という言葉は、現代のソーシャルメディアにおける「無限スクロール」にさえ置き換えられる。常に新しい刺激を求め、でも本当の満足はいつも逃げていく……。

都会の影を彩るサウンド

音楽的にも、この曲のドライブ感あるドラムとベースラインの組み合わせは、夜のマンハッタンを車で走る感覚に似ています。 僕が学生時代に山下達郎の『FOR YOU』に出会って以来感じてきた、彼ら夫婦の音楽的な繋がり(Chemistry)についても少し触れました。
都会の灯りが眩しいほど、その影も濃くなる。竹内まりやは、単なるポップアーティストではなく、僕たちが生きるこの「プラスティックな愛」の世界を予言した人物だったのかもしれません。

「あなたの中の『プラスティック・ラブ』は何ですか? 本当の関係を恐れて、表面的な繋がりだけで満足してはいないかい?」

— Marc & Clo

NEXT EPISODE

大滝詠一『君は天然色』

次回の配信では、日本の音楽史に燦然と輝く名盤『A LONG VACATION』からの一曲をピックアップ。
80年代日本の「サマー・バイブス」が、なぜ現代のビーチハウス・ミュージックにまで影響を与えているのか。
MarcとCloが、その音のパレットを紐解きます。お楽しみに。

>Connecting Tokyo's Memories to the World's Morning.

Connecting Tokyo's Memories to the World's Morning.

音楽は、国境も時間も超えていく。私たちが届けるのは、都会の隙間にそっと寄り添う「体温のある音」の物語です。Soundscape Bridgeへようこそ。

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