Yo, it’s Marcus. 2026年、1月のニューヨーク。ビル風が肌を刺すような夜、街にはこの季節にしか味わえない特別なエネルギーが満ちている。今週、街中のベニューがジャズの熱気で溢れかえる「NYC Winter Jazzfest」が幕を開けるんだ。 1月8日から13日まで開催されるこのフェスティバルは、もはや単なる音楽イベントじゃない。この街の、そして世界のジャズが今どこに向かっているのかを示す、壮大な「音の地図」なんだ。
1. 二つの夜、二つのマラソン
このフェスのハイライトと言えば、なんといっても伝説的な「マラソン」ナイトだ。一つのチケットで、一晩中いくつものライブハウスをハシゴできる。
1月9日:マンハッタン・マラソン Lower ManhattanのLPR(Le Poisson Rouge)やNublu、Zinc Barといった象徴的なスポットが、一夜にして巨大なサウンドスケープに変わる。
1月10日:ブルックリン・マラソン 翌日は川を渡ってウィリアムズバーグへ。Music Hall of WilliamsburgやBrooklyn Bowlを中心に、より実験的で、よりダンスミュージックに近い「今の音」が鳴り響く。
2. Marcus’s Picks:絶対に見逃せない才能たち
今年のラインナップも、伝統をリスペクトしながら境界を壊し続けるアーティストたちが揃っている。
Takuya Kuroda(黒田卓也):1月9日のLPRに登場。 日本が世界に誇る彼のトランペットは、今のNYCのシーンに欠かせないグルーヴの核だ。
Meshell Ndegeocello:11日のPioneer Worksにて。 彼女のベースと歌声は、常に「ジャズの先」を見せてくれる。
Cory Henry:Meshellと同じ夜、その圧倒的な鍵盤捌きでスピリチュアルな高みへと連れて行ってくれるはずだ。
Miles Davis “Bitches Brew” Centennial:13日のクロージング、マイルス生誕100周年を祝した再構築ライブ。 これは音楽史の目撃者になるチャンスだね。
🎧 From Marcus’s Record Bag
「今年のテーマは『Still We Rise』。マヤ・アンジェロウの詩からインスパイアされた、レジリエンス(回復力)と希望のメッセージだ。 混沌とした世界の中で、ジャズが持つ『自由』と『抵抗』の精神を、僕たちは今一度噛み締める必要があるのかもしれない。」
3. 深夜のダイナーで語り合う、音の余韻
ライブが終わった後の深夜3時、冷え切ったマンハッタンの通りを歩き、開いているダイナーで熱いコーヒーを飲む。そこで友人たちと「さっきのソロはやばかったな」なんて語り合う時間までが、Winter Jazzfestの醍醐味なんだ。
伝統を重んじるベテランから、ジャンルを無茶苦茶にかき混ぜる若手まで。ジャズは今、かつてないほど自由に呼吸している。
君がもし今ニューヨークにいるなら、コートの襟を立てて街に出よう。 最高の音が、そこら中で君を待っている。
Stay Smooth, Stay Real.
Marcus Miller
■ Event Information
NYC Winter Jazzfest 2026
■会期: 2026年1月8日(木)~1月13日(火)
■主な会場:
Manhattan: LPR, City Winery, Nublu, Zinc Bar, The Bitter End, etc.
Brooklyn: Brooklyn Bowl, National Sawdust, Music Hall of Williamsburg, etc.
■主なイベント:
1/9 (Fri): Manhattan Marathon (17:00 – 03:00)
1/10 (Sat): Brooklyn Marathon (17:00 – 03:00)
公式サイト: winterjazzfest.com